あんなに騒がれたというのに、今年の関東は原発全基停止状態でもぜんぜん問題になっていないようです。一年で解決できるようなレベルだったということなのでしょう。
なぁんだ、やっぱり原発がなくてもちゃんとやっていけるんだ!?
今年は、関西で、電力が足りない足りないと報道されています。
でもそれを信じている人は少ないです。
だって去年の東電も、供給能力は、
3100万kW(3月12日)
3750万kW(3月23日)
3800万kW(3月29日)
3900万kW(4月4日)
3950万kW(4月6日)
…と、たった一ヶ月足らずで大幅に増えたんですもの。
「原発利権のある人たちが原発を動かしたくて、国民を脅してるだけでしょ」と、そういう考え方は3.11以前には一部の市民運動家の専売特許でしたけれど、いまでは国民の暗黙の了解みたいになってきています。
案の定、関西電力にしても今年の夏の予想は、
16.3%不足(4月23日)
14.9%不足(5月7日)
5.1%不足(5月15日)
…と、着実に数字が変化していて、去年の東電と同じ流れです。
ということは、関西でも来年には電力不足問題なんてなくなっているんじゃないでしょうか。
原発大国だったのに、どうして原発が止まってもやっていけてしまうのか、それはこういうことらしいです。
火力発電などは、発電したいときに発電し、要らないときはこまめに止めることができますが、原発はオン・オフをなるべく切り換えないほうが安全で発電効率も良いのだそうです。けれども、地震(震度4程度)があれば自動停止するしくみになっていますし、定期検査でも毎年止めています。一度止まると原発は検査と再調整に3ヶ月もかかります。
だから原発が動かなくても困らないように、予備の火力発電や揚水発電がきちんと用意されているのだそうです。
原発反対派が「原発は全停止しても困らない」と長年言っていたのは、(じつは私も半信半疑でしたが)この一年間を見ていると、ああ、本当だったんだなぁと思いますよね。
※出典・参考(2012/06/09更新)
・2011年春の東京電力
[2011/04/17 阿修羅♪(日刊ゲンダイ)なんだよ 電力いくらでもあるじゃないか]
・2012年夏の関西電力
[2012/04/24 環境ビジネス 今夏の需給見通し、関西電力は16.3%の不足、東京電力は4.5%の余剰]
[2012/05/08 00:08 日経 節電頼みの夏、関電なお14.9%不足 強制措置は不可避]
[2012/05/15 14:51 MSN産経 電力不足5%に低下も 関電、融通や節電で 300万キロワット改善の試算]
[2012/05/15 日テレ 関電の電力需給、最大5.1%まで縮小可能]
[2012/05/31 日刊ゲンダイ 重大疑惑 なぜ消えた「原発なしでも電力確保」の関電文書]
[2012/05/18 portirland
[2012/06/01 週プレNEWS
・ブログ内の関連記事
[2011/04/20 「電力不足」は誇大広告?]
[2011/07/07 「電力不足」は誇大広告? 2]
[2011/11/03 冬の節電と読売新聞]
[2012/05/24 「電力不足」は誇大広告?(2012年度版)]
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