橋下大阪市長についてのテレビ報道がおもしろいです。
マスコミがいかに一般市民をバカにしているかという意味で。
二年前のテレビでも、脱原発に走りはじめた首相が「菅降ろし」といわれるいじめにあっていて、(私をふくめ)あっけにとられた政治素人たちが多かったわけですけれども、今回はあのときよりもっとあからさまな感じです。
橋下市長はたしかにムチャな物言いが多い人ですけれども、今回の「従軍慰安婦」「米軍に風俗」発言はどう見ても重箱のすみをつっつくレベル。ちゃんと全文を聞いて意図を知れば、なんの問題もない内容のはずです。
それをわざわざ問題点をずらしたテロップやコメントを流して「橋下叩き」に必死になっているのが、読売系とフジテレビ系のテレビ局。
昨日の『情報ライブ ミヤネ屋』(日テレ/読売系)なんか、ちょっと新しい映画の話題を出すだけのコーナーを『橋下氏会見の”外国特派員協会”に今度は佐藤健(24)が! なぜ?』と題して、橋下氏会見の映像を問題児のような扱いで、何度も流していましたよ。(記者会見が、一日違いで同じ場所・同じ特派員協会だった…というだけのつながりなんだそうです。)
佐藤健と橋下徹の比率が6:4ぐらい。
市長をいじめる口実のために、健くんがダシにされた感。私は電王と大河ドラマ以来の健くんファンなので、ほんと「なにこれ!?」でした。
いったい何を恐れて、そこまで橋下市長のイメージダウンのためになりふりかまわない様相になっているのか、まだちょっと私にはわかりません。
わからないぶん、よけいに興味をかきたてられます。
関西電力の原発稼働をめぐる攻防にも関係あるのかなぁと思ったりします。読売系と、フジ産経系って、かなり原発寄りのメディアですものね…。
先日、撮り貯めていたTV番組を見ました。
返信削除いずれもNHKですが、戦時中を体験した日本人の証言を集めたドキュメンタリーとオリバーストーン監督が歴史学者と製作したドキュメントで10回シリーズの「もう一つのアメリカ史」です。
これらを見るとアメリカと日本の関係や、とても正義や正論で動かす事の出来ない大きな力が世界を動かしている事に恐怖してしまいます。
橋下氏や菅氏が、いくらがんばっても頑張りきれない理由があるかと感じます。
「アメリカ史」は今日(既に4回)以降も再放送されております。1回目から見るのがおすすめですが、録画して、おくといいかと良いかとおすすめします。
フランスの学者が、ナチスからの開放に進駐してきたアメリカ軍の蛮行の研究書を発行したはずですが、まるで大きなニュースになりませんね。
おそろしい事を想像したくはないのですが、日本は上手く立ち回らないと、恐ろしい怪物に食い荒らされてしまうかもしれません。
ごめんなさい、コメントを見たのが今日…かなり遅くなりました…
削除ももさんが、具体的に何を「正義や正論で動かす事の出来ない大きな力」と表現なさっているのかわかりませんが、原発事故の周辺を学ぶだけでも世の中にはそういう種類の力──政治や財力がものをいう世界──があるのだということは身に染みたような気がします。
でも、原爆を落とされた恨みに目を瞑り、戦後のパン・牛乳普及でアメリカに感謝する日本という在り方を、私は嫌いではありません。
どこの国の歴史にも蛮行はありますし(しかも当事者はそのとき当然のことをしているつもりだったことが多い)、どんな個人の過去にも失態はあるものです。
逆に、どの国の歴史にも輝かしい業績はありますし、どんな個人の過去にも誇れることの一つ二つはあるものです。
ですから、過去を罵るのは賢明ではないと思う。(知っておくことは必要かもしれませんが。)良いところを探し合って、Win-Winの関係を築く努力が一番。
それは隣国や大国に対してだけでなく、原発を推進してきた方々に対しても、そう思うんですよね。
彼らの生きる道を奪うことなく、プライドもできれば傷つけることなく、原発だけを終わらせることができないものか…、考えて、考えて、行き着くのはいつもそこのところです。