Recommendation

●初めての方へ(2) 当ブログのスタンスが書かれてます
●放射性物質飛散の地図(11) ・予報図(2)・ ●チェルノブイリ(9) データを知っておこう
●食品の基準値の話(3) 気にしすぎるのも良くないけど、数字の根拠も知っておかないとね…
●電力は足りている?(4) 事故の半年後にはすっかり広く知られるようになりました
●デモの話題(6) すごい数なのに読売系・フジテレビ・日経はこのトレンドをほとんど報道してないみたい…
●自然エネルギー(トイレ発電・鍋発電・パソコン発電 他)(8) まずは楽しまなきゃ
●生きてるコスモクリーナー(放射能除去生物)(1)・土壌の除染(3)・食の除染(3) これも大事
●うんこに例える放射能(1) 人気記事の一つです(苦笑)

2013年6月10日月曜日

田んぼの除染

昨日、テレビで田んぼの除染の話をやっていたので、新しい光明が差すかもしれないとの期待を抱いて見ました。
MBS(毎日放送/TBS系)の『夢の扉+ 【放射線除去…米づくり可能な新技術】』という30分番組です。

ゼオライト(放射性セシウムを吸着できる物質)に磁性を持たせることができたので、磁力を使って除染用ゼオライトを土から分離させることに成功したという内容でした。
3.11から二年間ほど放射性物質のことばかり調べていた私にとって、目新しい話題ではなかったのですが、「放射性セシウム1,681Bq/kg の田んぼを 121Bq/kg に改善できた」とのことで、この数字には感嘆しました。
こつこつと研究を重ねてここまでたどりついた逸見彰男氏(へんみてるお/愛媛大学農学部教授)に、脱帽!


でも、番組が、プルトニウムストロンチウムの問題にはまったく触れないで「土からセシウムだけ取り除けば問題解決!」という形に仕上げていたのは、国民を馬鹿にしているようで不愉快でした。

それに、畑や山に使える技術ではなさそうなんです。 田んぼだけ除染してもきりがなくて、山林にストックされた放射性物質があとからあとから田畑に流れ込んでくるという問題点には、言及していませんでした。
くりかえし田んぼを除染し続けるとして、費用はどのくらいかかりそうなのかな?
この研究を国が援助しているとか、いついつの一斉開始を目標に環境省なり農林水産省が動いているとか、そういう話が出なかったのはどうしてなのかな? 国はノータッチ?


残念ながら、手放しで喜べるようなお話ではなさそうでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿